「発酵食堂」で被災地仕込
最近は「被災地」というコトバを聞くことが少なくなってきましたが、いまだなお、被災地・東北の人々のためにボランティア活動を続ける人々がいます。
昨日は、「豆種菌」さんという発酵食堂で被災地に届ける発酵食づくりのお手伝いをしてきました。
「豆種菌」さんでは、毎月1回200~300食の発酵食をボランティアの人と共に作り、被災地へ送り届けています。
私がお店に到着したのは、15時5分過ぎ。午前中の用事が延びに延び、5分遅刻。既に6名の方が昆布を手で細かくちぎっていました。私は早速仲間に入り、昆布ちぎりを始めました。おしゃべりで賑やか。午前中に受けた中華のひしお講座の話や、今日迷って行かなかったイベントの話、被災地の話などしながらも、皆の手はせっせと動いていました。そのうち、慣れている一人が、ジップロップに食材の名前を書き始めました。さすが、先輩ボランティア。1歩リードです。
私を含めて3人は、次に焼いてほぐしたサケとちぎった昆布ともろみなどを混ぜてねる作業をしました。そして、最後に味見です。なんとも香ばしい味 ! きっと、食べてもらうころには、熟成して更に深い味になっていることだろうなどと想像しました。私たち3人が食材をねっている間、別の人たちが食材を入れやすいようにジップロップの口を大きく開けてくれていました。
ここからは、できあがった食材を丸めてジップロップの袋に入れる人と、それを平らにして空気を抜き、封をする人に分かれて流れ作業です。
料理長の伏木さんは、野菜とキノコ類の仕込みです。大なべの中に切っていれられている野菜に味噌等で味をつけ、更に調味料をつけたし、混ぜ、そして味見をする━の繰り返し。夕方6時の営業時間でに終わられなければならないので、大急ぎ。
味見をした野菜グループの一人が、「これ、小さい子には辛いかも。」との発言。
「気分を引き締めるためには、たまにはいいんだ ! 」と伏木さん。確かにそうかも、と私も納得。(私には、美味しかったですが・・・)
用意した発酵食は、
・サケをベースにした発酵食
・野菜をベースにした発酵食 2種
・キノコをベースにした発酵食
(じゃこの発酵食を作る時は、かなりお時間がかかるそうです。)
営業時間前に無事終了。
豆種菌特性のフルーツ甘酒をいただき、ホッ。
この日は、ボランティアがとっても少なかったと聞きました。多い時は、お店に入りきれなかったとか。私は、ただ用意された場所に行って、ちょっと作業を手伝っただけでしたが、継続して、支援活動の準備をされる人々の決断力と行動力には、頭が下がります。
広島の原爆のとき、味噌(発酵食)を食べた人が生きながらえたというお話が広く伝わっています。
発酵食がデトックスや滋養強壮の要になってくれることでしょう。
(弊社では通常「醗酵」いう文字を使っていますが、豆種菌さんの表記が‘発酵食堂’となっていますので、今回はこちらの文字を使いました。)
投稿者:高井貴容 更新日:2011年11月24日