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佐藤初女さん(90歳)のこと

 










先日、埼玉の川越で開催された「 佐藤初女さん 講演会」に行ってきました。

佐藤初女さん について知ったのは、10年以上も前に見た「ガイアシンフォニー第二番」という映画でした。かなり有名な映画なので、ご存知の方も多いかと思いますが・・・。
この映画の中では、自然とともに生きる各分野の人が数名紹介されています。私の目から見て佐藤初女さんは、その中でも一番質素なイメージでありながら最も輝いて、最も人々に愛を送っている人に見え、強烈に印象に残りました。

青森の岩木山麓で「森のイスキア」という憩いの場を解放されています。訪れる人々の悩み、迷いなどを受け止め、ともに食事をし、共有の時間を過ごされます。

初女さんが最も大切にしていらっしゃることは、「人の話に、耳を傾けること。食はイノチである、ととらえること。」です。
話を聞く時は、頭の中を空っぽにして、目の前の人を受け入れること。

食材というイノチを生かしきること。一番おいしい時期に、一番おいしく食べられる調理法でお料理すること。野菜の気持になって皮をむく。皮むき器は使わず、包丁に野菜をあてて野菜を動かす !  おいしい梅のおにぎりを作るには、まず、おいしいご飯を炊くこと !  そして、梅を干している時は、ひとつひとつ陽が当たるように、向きを時々変えてあげること。 いくつもの大きなザルの梅をいとおしそうに触れている初女さんの映像も映し出されました。

なんて、丁寧な生き方なんでしょう !

ある人が、場違いなのではないかと思われるような質問をし、一瞬会場がほんの少しざわめきました。

質問 : 占い師さんに3人目の子供を産むと、ご主人が亡くなりますと言われました。私は3人目が欲しいと思います。初女さんは占いを信じますか?

初女さん : 子供は授かりものです。流れに任せるのがいいのではないでしょうか。

この話を聞いている時、私はある占い師さんが言っているというどこかで見た言葉を思い出しました。‘衣食住がしっかりしている人は、占いなんか必要ありません。’

毎日丁寧に生きている人は、全てを流れ(天)に任せ、目の前のことを全て受けとめ、自分で回答が得られるものなのだと、ハタと気付きました。

会場では本を販売しておらず、「持ってきた人はサインをしていただけます」とアナウンスがありました。私は持って行かなかったので、主催者の方々が手配してくれる車が来るのを友人と並んで待っていました。残りの人々が少なくなった時、‘初女さんと握手をどうぞ ! ’と主催者の方が声を掛けてくれました。お疲れだろうと思って遠慮していた私はとっても嬉しかったです。ずっと逢いたかった初女さんに、目を見て、しっかり両手を握っていただきました。一人っ子で既に両親が他界してしまっている私の友人が、何度も初女さんの手を握りしめていたのが印象的でした。

写真も大丈夫だということでしたので、記念に撮ってもらいました。90歳とは思えぬきれいな肌、温かい手・・・。一生忘れないだろうと思います。私が90歳になって生きていたら、どんなおばあちゃんになっているのだろう???

ゆっくりとした足取りで、大雪の降る青森からひとりで飛行機に乗って出向いてくれた初女さん、出来ることをひとつひとつこなしているその姿勢、万物としっかり対話して生きているその姿勢に感動しました。

投稿者:高井貴容  更新日:2012年2月16日

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