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父の終末期に読んだ本

 
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昨年末、父が83歳で永眠しました。

65歳で胃を全摘して以来、体調が悪い時が度々ありましたが、年に2回程は近場の温泉などに一緒に行き、ゆっくり過ごすことができたのは、とても幸せだったと思います。
1年程前からは上手く歩けなくなったり、目を閉じて横たわっていることも多くなり、食も細くなったりして、苦しそうな様子が、時折、見受けられました。

亡くなる2ヶ月程前に医師から勧められたのが「CVポート」というものです。
「CVポート」とは、口からの栄養摂取が難しい場合に、皮膚から管を埋め込み、栄養となる薬剤を注入するものだと聞きました。点滴とは異なります。

私たち家族は、どのように終末期を迎えた父を看取ればよいのか、多くの人たちはどのように介護しているのか、そんなことを知るために似たような状況の家族を持つ人に話を聞いたり、本を読んだりしました。

印象に残っている本が2冊あります。
自分が読んでから家族に送りました。

『平穏死のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか』
(講談社 2013/2/15 著:石飛幸三)

『「平穏死」10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?』
(ブックマン社 2012/7/14 著:長尾和宏)

本を読んだことで、終末期を迎えた人たちにどのような症状が現れるのか、どのように過ごしたかがよくわかりました。

私の父の状態は、他の人にもみられる状態であるということを知り、ショックではありましたが、気持ちが落ち着きました。

父の意志を可能な限り、尊重することにしました。
・入院せず、自宅で過ごしたい。
・手術はしたくない。
・最後まで自分の口から食べたい。

あくまでも可能な限りでしたので、入院という手段をとらざるを得ない時もあり、救急車で運ばれ病室で目を覚ましてから、毎日のように憤慨していたこともありました。
穏やかなはずの父でしたが・・・。

精神的にもかなりダメージを受けたようで、不思議な言動が見受けられました。
歩けないのに、口から物も入らないのに「家から洋服と帽子を持ってきてくれ。みんなとお寿司を食べに行く。」と夜中に要求したり、「このブザーを鳴らすとどうなるの?」と言って、知っているはずなのに、ブザーを鳴らしては用事もなく看護師さんを呼んでみたり。

 
私が父に対面した最後は、入院中の3日間でした。
私がしたことといえば・・・
・足のマッサージを1日に何度も要求する父に、マッサージをしたこと
・自分の足で歩いてトイレに行きたいというので、抱えて連れて行ったこと
・震える手で、一生懸命に食事をする父を見守ったこと
・家に帰った時に少しでもラクに過ごせるよう介護の手配をしているからもう少し頑張って ! と言ったこと

特別な遺言はありませんでしたが、
母によると「(渓流釣りが好きだったので)川に骨を流してほしい。」とか
「墓石の横に‘また、着てね’と刻んでほしい。」とか
「ラクに逝きたい。」とか話していたようです。
最後、1ヶ月、家族とともに自宅で過ごし、息をひきとりました。

私が帰省する予定日の2日前でした。

私自身、父の最後を看取れず寂しい気持ちは残っていますが、これでよかったんだと思っています。

(書籍のタイトルのように『100歳までぽっくり逝ける眠り方』を実践できればよかったのですが、できない時もありますね。)

 
映画「いきたひ」上映会のお知らせ
6月3日(水)19時から、 「いきたひ~家族で看取る~」というドキュメンタリー映画上映会を開催致します。 映画上映後、長谷川裕子監督によるお話会と懇親会がございます。 今後の人生の一幕を熟考する機会にしていただければ幸いです。
 
 
 

投稿者:高井貴容  更新日:2015年5月26日

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