読書の秋━シュタイナー読書会
読書会というものに、先日初めて参加しました。
その名は、
‘シュタイナーの「農業講座」を読む連続勉強会’
━バイオダイナミック農業の基礎━
農業の詳細な手法を詳しく学ぼうとして参加したわけではありませんでした。毎回のテーマに惹かれました。
宇宙のリズムと植物との関係を知ることにより、人間のこと、自分のことをより深く知ることができるような気配を感じたのです。
第1回 「ルドルフ・シュタイナーについて」 第2回 「農業に於ける宇宙的諸力と霊的感覚」 第3回 「精神的財産としての農業」 第4回 「植物存在を宇宙へ解き放つ」
私は以前より、人智学、シュタイナー教育、バイオダイナミック農業など、シュタイナーの世界には、興味を持っていました。ただ難しそうなのと、あえて専門的に勉強する必要も感じなかったので、手つかずにいました。
いくらシュタイナーに興味があるからといっても、まさか自分が、難しそうな『農業講座』の本を手にするとは思いもよらず。
主催者のおひとりが、弊社がオフィスをお借りしているビルのオーナーの方ということもあり、遠い世界に思えていたことが身近に感じられ、思い切って参加してみたのです。
読書会にもいろいろスタイルがあるかと思いますが、今回は、書籍を輪読していくのではなく、主要な部分を取り上げ、それに関する解説やまつわる情報などをお話していただき、質疑応答という形で進んでいきました。
「読書」というは、ひとりでするのが当たり前になっていた私にとって「読書会」は、とても楽しく、一般的なセミナーやワークショップとは違う学び方に新鮮さを覚えました。
きっと、道先案内人お2人の豊富な知識や実体験、人柄のおかげでもあるかと思っています。
● 今回印象的だった言葉●
・日本での有機農産物の流通は0.2%
・オーガニック農業には、社会を育てる力がある。
・「植物」が命として正しく育つ
・有機物を植物が取り入れるのではない。土壌の中の微生物が有機物を食べて無機物を作りだし、それを植物が取り入れる。
・人はなぜ、思っていることと違うことをしてしまうのか? 思い通りにならないのか? という質問に対して、シュタイナーは、「食べる物のクオリティに問題がある。」と答えた。
すっごく有益な2時間でした。自分が豊かになった感じがします。
また、次回も参加させていただこうと思います。
投稿者:高井貴容 更新日:2015年11月27日