「きのこ」と「睡眠」の関係
秋の味覚といわれる「きのこ」ですが、それは露地栽培のもので、実際にはエリンギやマイタケ、ブナシメジ、ブナピーなどの身近なきのこは一年中スーパーに並んでいて、食生活に取り入れやすい食材ですね。
さて、きのこの注目すべき栄養素とは?
パッケージの表示にもよく見かける「オルニチン」です。
オルニチンというアミノ酸は、「しじみ」の中に多く含まれることで有名です。
肝臓の働きを助けてくれるので、二日酔い予防や、疲労回復に役立つんですよね。
ここまでは、割と知られているかと思います。
なんと、しじみより「オルニチン」の量が多いのが「きのこ」なんです!!!
しめじのオルニチン量はしじみの約5倍。
〈オルニチン量(100 gあたり)〉
シジミ 20 m
ぶなしめじ 140 mg
ブナピー 110 mg
霜降りひらたけ 50 mg
エリンギ 30 mg
マイタケ 10 mg
〈オルニチンの働き まとめ〉
●肝臓の代謝や解毒作用をサポートする。 (疲労のもととなるアンモニアの分解に効果的。)
●成長ホルモンの分泌を助けるので、代謝が上がり、各器官が活発に働く。
●細胞の新陳代謝を向上させ、お肌のターンオーバーを整える。
●ノンレム睡眠(深い睡眠)を増やして睡眠の質を向上させる。 ←注目!
※オルニチンを摂取した南極隊員は起床時の眠気が改善したという研究結果があります。
日常の食品から得られるオルニチンの効果はまだ研究が必要とのことですが、期待できますね。
そこでお勧めしたいのが、‘きのこ入りの味噌汁’です。
良質な睡眠が期待できる‘ぶなしめじ’と
快眠ホルモンの分泌を促すトリフトファンを含む味噌をいっしょに摂取するんです。
嬉しいことに、ぶなしめじ等のきのこ類は、
うまみ成分のグルタミン酸(アミノ酸系)とグアニル酸(核酸系)の両方が入っているんです。
「きのこ」、影武者ですね!!!
【参照】
オルニチンで菌活 | きのこらぼ|きのこで菌活 (hokto-kinoko.co.jp)
投稿者:高井貴容 更新日:2021年10月26日