クロモジ蒸留・ハーブ園見学
久しぶりの晴天、楽しみにしていたクロモジ蒸留とハーブ園見学に行ってきました。
秩父鉄道・野上駅を降り、向かったのは黒澤ハーブ園。
井上重治先生の『ハーブウォーターの世界』を読んでから何年も気になっていたクロモジ、とうとう本物に対面することができました。
日本では、つまようじの材料として使われていることで有名です。
主に、秩父、伊豆、飛騨などで蒸留が行われており、ここ数年脚光を浴びています。
絶滅の危機が叫ばれているローズウッドの精油の成分ととても似ているという点、日本で採取できるという点にとても興味を持っています。
3㎏もの乾燥したクロモジを3ℓの毘沙門水(びしゃもんすい)が入った大きな鍋に入れ、蒸留の始まり。
毘沙門水(びしゃもんすい)は、秩父の名水で平成名水百選に入っているとのお話でした。
この湧水で蒸留すると、長期間腐敗しない芳香蒸留水が出来上がるそうです。
30分以上たつと、やっと蒸留水が出てきました。ここから採取できる精油は、約10mlとのこと。
マルベリーの実の採取もさせていただきました。初めて食べました。甘酸っぱいのと甘いのといろいろ・・・。
ハーブ畑が点在しているので、移動し、さまざまなハーブを見せていただきました。
何十種類ものハーブが植えられていました。ちょっと見ただけでは、何のハーブか見分けがつきません。私の好きなハーブティーの「リンデン」は、かわいらしい葉をつけていました。精油では高価でなかなか買えない「カモミール」「ヤロー」、花粉症対策にお勧めの「イラクサ(ネトル)」を発見。ハーブティーに甘みを添えるステビアもあり、葉を噛んだら本当にとっても甘くて、みんなでビックリ。
(いろんなハーブの写真を撮ったのですが、少しだけ掲載させていただきました。)
イノシシの足跡もありました。
お土産に、クロモジの蒸留水をいただきました。
クロモジの蒸留水は、採取したてよりも何ヶ月もおいた方がよい香りになるとのことで、昨年秋に採取したクロモジウォーターです。意外や意外、花のように甘い香り!!! 枝と葉だけで保湿力のある花のような蒸留水になっていました。乾燥しやすい私の肌にはピッタリです。
アロマを学んでいた時は、精油や植物油に意識が向いていましたが、今は植物そのものや蒸留水に関心があります。植物は様々な形で私たちを癒してくれるものですね。
梅雨の時期にも関わらず晴天に恵まれ、初夏を感じながら植物と向き合えた素敵な1日でした !
投稿者:高井貴容 更新日:2014年6月17日