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映画「モンサントの不自然な食べ物」~日本中が遺伝子組み換えで汚染~

もう1ヶ月くらい前に観た映画だがどうしても伝えなくてはならないという想いでブログを起こしている。 話題の社会映画「モンサントの不自然な食べ物」。

実は8月に講演会の講師としてお話いただいた宗像久男先生(統合医学医師の会 会長)に誘われて仲間と一緒に観た。

衝撃を受けた。

放射能性物質の農作物の問題よりも何倍も深刻な問題!
 
正直、恥ずかしながら映画を観るまではモンサントや遺伝子組み換えと言われてもピンとこなかった。日本人全員に見て欲しいドキュメンタリー映画である。

モンサント社とはアメリカに本社を構える世界の遺伝子組み換え作物市場の90%を誇るグローバル企業である。

「バイオテクノロジー」というクリーンな企業イメージとは裏腹にベトナム戦争時に枯葉剤、牛成長ホルモン剤、農薬などで急成長を遂げた。

今、この企業の戦略で最も恐ろしいのが遺伝子組み換え技術による世界の食料支配だ。

 
農耕文明が始まって以来、人間は収穫した作物からよいものを選んで次の年に植えることを繰り返すことで豊かな実りを生み出してきた。

農民が種を採ることは人類生存の基盤である。

モンサント社はこの種の遺伝子の一部を組み替えることで種全体の特許を取得し、商品として独占したのである。その種とは農薬を撒いても雑草だけが枯れて、その農作物だけが成長する。そしてその農作物の種を撒いても芽が出ない。毎年モンサント社の種を買い続けなくてはならない。

 モンサント社は世界の主食穀物のほとんどで遺伝子組み換え品種を開発している。
しかも世界一の種子会社。
インドでは綿花の種子会社を買収し、特許のかかった高い遺伝子組み換え綿花の種子とモンサント社の除草剤がセットでインドの農民に売り込まれた。
これは毎年買う必要があり、しかも生産量の落ち込みや販売価格が期待通りにはいかず、破綻した農民が多数自殺に追い込まれているとのこと。

メキシコは従来、自給自足の国だった。現在では北米自由貿易協定により食料の40%以上が輸入に頼っている。国民の主食の原料であるトウモロコシが多国籍企業の流通のものに変わろうとしているのである。輸入によってメキシコに渡った遺伝子組み換えのトウモロコシは在来種と交雑し、在来種の危機に陥っている。

 モンサント社の種を植えなくても、風に乗って交雑するのです!世界中で同じことが起きはじめています!
 遺伝子組み換えの作物は体内へ取り込んだ際の危険性は未知です。
ラットでの実験では発ガン作用や肝臓への負担、子孫への影響などが確認されています。

 
この日は上映後、遺伝子組み換えについて多くの著書をお持ちの環境ジャーナリストの天笠啓祐さんのトークショーがあり、とても勉強になった。

実際日本の食卓はどうだろうか。
結論から言うと

「日本も汚染されており、外食や加工食品はほぼ間違いなく紛れこんでいるのである。
もう素材から選び、自分で調理するしか逃げ道はないのである。」
と天笠さん。

さて日本でお米は年間約800万tが消費されていますがその消費を超える作物が実はあります。何だと思いますか?

 
実はトウモロコシなのです!
 
日本は年間消費する1600万tのトウモロコシの、ほぼ全量を輸入しています。
お米の倍です!
そして輸入先の約90%はアメリカ。 そしてイコールではないがアメリカではトウモロコシの85%が遺伝子組み換えなのである。
「えっ? そんなにトウモロコシ食べてないよ。」
と思うかもしれませんが家畜の飼料、加工食品、特に甘味料コーンスターチ、コーンシロップ(コーラ、ジュース、かき氷シロップ、マーガリン)など、形を変えて知らず知らず摂り入れています。

日本の農林水産省は遺伝子組み換えは問題ないとしています。アメリカに右にならえなのでしょう。

農林水産省の記事へのリンク

「農林水産省は、遺伝子組換え農作物の隔離ほ場での栽培や一般使用に関する承認申請(アルファルファ1件、ダイズ1件及びトウモロコシ3件)を受け、生物多様性影響評価を行いました。学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はないとの意見を得ました。これらの結果に基づいて生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断しました。」

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
どんどんクローン人間に近づいてきています。

日本では遺伝子組み換え作物が含まれているかどうかの表記が曖昧である。

「含有量の多い3番目まで、かつ重量比5%以上の場合のみ表示」
「途中で分解されれば表示しなくてOK」

といったかんじ。

ヨーロッパでは遺伝子組み換え作物を0.9%以上含む場合、添加物も含めて全ての食品に表示義務が課せられているため、遺伝子組み換え作物を食べないという選択ができる。

まず一人ひとりできることはこんなことでしょうか。

 

1)遺伝子組み換え食品の成分表記義務付けの法案が通るよう支援する。

2)産地が分かる素材を選び、調理する(加工食品、外食を極力避ける)

3)遺伝子組み換えの事実を周囲の人へ知らせる。

 

放射能性物質の農作物の問題よりも何倍も深刻な問題です。

とか言いながらなかなかお菓子や外食が辞められない自分がいます!

 まだまだ書きたいことが沢山あります。ネット上でいろいろ公開されているのでぜひ「モンサント」で検索されてください。

首都圏在住の方は渋谷のアップリンクという映画館でしばらく上映されていますのでぜひご覧ください!

投稿者:katahira  更新日:2012年10月15日

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