東京都港区六本木7-4-14-2階 乃木坂駅 より徒歩3分/六本木駅より4分
ホリスティックウェルネス tel 03-6434-7601


東大に行ってきました!

「日本統合医療学会」と「日本歯科東洋医学会」が合同で主催した「日本催眠学会学術大会」に参加するためです。

今回のメインテーマは「医療におけることばの力を探る」。

私が特に聴講したかったのは、先日弊社でも講演していただいた川嶋朗先生の「医療の究極は催眠?」と招待講演である宮崎ますみさんの「寄りそいの技術~内なる神を見据えて」、そして弊社取扱商品のメルソでお世話になっている齋藤道雄先生の「歯科領域における催眠効果の検証」。



 
小雨の降る中、東大の赤門を初めてくぐり、広い敷地内にびっくり。道幅もゆったり。私が通っていた大学とは大違い。レンガ造りの趣のある建物がいくつか並び、校内地図を持っていたにもかかわらず、目当ての場所が分からず、ウロウロ歩きまわり辿り着きました。会場は「東京大学医学部 総合中央館(図書館)」。

■     川嶋朗先生「医療の究極は催眠?」
統合医療についてのお話を伺ったあと、この日のテーマである催眠についてお話されました。もともと川嶋先生は、患者さんとよくコミュニケーションをとられる先生だと著書や講演を通して認識しておりました。1時間も患者さんの症状や生活習慣など聞かれるそうです。

西洋医学の検査結果や話の中で病状の原因がつかめない時、催眠技法を使われるそうです。そうすると、潜在意識の中からヒントとなる事柄が出て来て、その意識に気付かせたりその意識を転換させることによって肉体が元気になることがあったという事例をお話して下さいました。西洋医学ではできない処方ですね。
西洋医学のお医者様がこんなことまで勉強され、実践されていることに驚きました。

■     宮崎ますみさん 「寄りそいの技術~内なる神を見据えて」


女優でありながら、ヒプノセラピストとして活躍されていることは、雑誌等で拝見していたのですが、お話を聞くのは初めてでした。本当の自分を知るためにインド哲学を学び、瞑想をよくされていたとのことです。瞑想を繰り返すうち、いろんな情景が見えるようになったそうです。そして、潜在意識の中のことが現実によく起きるようになった・・・。ヒプノ(※)をやるようになってから自分の内なる声が受け取りやすくなったとも言われていました。(※ヒプノ:潜在意識を活用してストレスや感情をマネジメントする技法)ご家族やご自身のガンという肉体的・精神的苦悩を通して、更にステップアップされていったご様子もうかがいました。

現在では、ご自身の今までの経験を生かして多くの方に役立ちたいとの思いで米国から日本に戻り、ヒプノセラピストとしてご活躍です。

特徴のあるものとして「未妊セラピー」のお話をお聞きしました。身体的に元気で赤ちゃんがほしいと思っていても、なかなかできない人のヒプノセラピーをされているのですが、これまた潜在意識でストップをかけている別の人格がいて、その自分(人格)を解放してあげると妊娠することができたという事例をお聞きしました。

お目にかかるまでは、すっごくナイーブで静かな方だと想像していたのですが、実際はとっても明るくて、笑顔の絶えない素敵な女性でした。

 ■     齋藤道雄先生 「歯科領域における催眠効果の検証」
ストレスや抜歯で、口が大きく開けられなくなった人には「笑いっこ暗示法」、舌痛症や味覚障害などの患者さんには、舌の機能が整列して整ったような絵を見せて、イメージで誘導していく方法、口腔乾燥症の患者さんには、井戸の絵を見せて、唾液がたくさんでるように誘導してイメージしてもらう方法、その他白隠禅師の軟酥(なんそ)の法、グーパー法等の弛緩法を駆使して、治療効果をあげていらっしゃいます。

治療中も治療後も、患者さんに声掛けをしていらっしゃいます。専門用語で傾聴、支持という言葉で説明されていました。

また、患者さんが治療に集中しすぎないよう(歯科治療の心配や恐怖心軽減)、注意を分散させるため、診療室の装飾を配慮されていらっしゃるとのことでした。思い起こせば、私が治療のため通院していた時、壁にかかっていたカレンダーやメッセージ、風景写真などが目に入り、よく話題にさせていただいてました。それも気遣いであり、催眠療法のひとつだとはつゆ知らず・・・。

より身体に優しい治療を実践されています。
ちなみに齋藤先生の口腔外科手術の技術も高く評価されています。

★潜在意識★
この日、多くの医療従事者の方々からお話をうかがいました。皆さん、潜在意識の持つ影響力やパワーをとても重要視されていらっしゃいました。
統合医療で有名な東大医学部・名誉教授の渥美和彦先生よりお話もありました。
「催眠と言うのは、患者を正常な状態ではない状態に持って行き治療するということなので、それは医学としては邪道です。しかし、その状態で治療出来てしまうと言うことは正当な医学でもあるといえます。」というお言葉を聞きました。人間をホリスティックにとらえるお医者様が増えることを期待したいと思います。

宮崎ますみさんのお話の中に「クリティカルファクター」という言葉が何度か出てきました。クリティカルファクターとは、顕在意識と潜在意識との間のフィルターのようなものですが、その働きを緩めると潜在意識にアクセスしやすくなるといわれています。本当の自分を知り、可能性を追求していくのにも大切なことだと改めて感じました。

 

投稿者:高井貴容  更新日:2013年10月11日

スタッフブログ ナビゲーション 最近の記事 代表片平の社長日記 スタッフ高井日記 カテゴリ別アーカイブ 月別アーカイブ